トイレは毎日使う場所だからこそ、清潔に保ちたいものです。しかし、トイレの汚れにはさまざまな種類があり、それぞれに適した洗剤を選ぶことが大切です。花王・ユニリーバ・小林製薬・ライオンなどから多種多様な商品が販売されていて、どれを選べばいいのか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。
トイレの汚れには「尿の飛び散り」「尿石」「黒ずみ」の大きく分けて3種類があります。汚れに適した成分が洗剤によって異なるため、自分のトイレの状態に合った洗剤を選ぶことが重要です。
この記事では、トイレ洗剤の種類や選び方のポイント、おすすめ商品のランキングをご紹介します。毎日のトイレ掃除が捗る、あなたにぴったりのトイレ洗剤を見つけましょう。
トイレ洗剤の種類と特徴
トイレ洗剤は大きく分けて、中性・酸性・塩素系の3種類があります。それぞれの特徴を理解して、トイレの汚れの状態に合わせて使い分けることが大切です。
中性洗剤
便器にこびりつく前の尿の飛び散りのような軽い汚れには、「トイレマジックリン」のような「中性洗剤」が適しています。普段使用しているトイレ洗剤はだいたい中性タイプが多い傾向です。主な成分である界面活性剤が汚れをなじませて落とす働きがあるため、汚れが定着する前であれば週に1回程度の掃除で洗うことができます。
また、中性洗剤は人体に優しいのも特徴です。特に、小さいお子さんがいる家庭では安心して使用できるので便利です。商品のなかには植物性由来の成分のみが配合されている、より人体に優しい商品もあるので、安全性を重視する方にはおすすめです。
中性洗剤のメリット
– 日常的な軽い汚れを落とすのに適している
– 人体に優しく安全性が高い
– 使いやすい
– 香りつきの商品が多く、トイレを爽やかに保てる
酸性洗剤
サンポールは酸性洗剤で、基剤を塩酸としたかなり強力な「酸」です。 サンポールは特に尿石や水垢の除去に優れています。 尿石とは、尿に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が固まったものです。時間が経つと黄ばみとなって便器に付着し、非常に落ちにくくなります。
サンポールの成分は、塩酸（9.5％）、界面活性剤（アルキルトリメチルアンモニウム塩）、洗浄助剤。主成分が塩酸になるため、尿石（黄ばみ）を落とす洗剤になります。黄ばみ（尿石）があればサンポールで除去できます。
酸性洗剤は強力ですが、使用する際には注意が必要です。ゴム手袋を着用し、換気をしながら使用しましょう。また、塩素系の洗剤と混ぜると有毒なガスが発生するため、絶対に一緒に使わないよう注意が必要です。
酸性洗剤のメリット
– 頑固な尿石や水垢を効果的に除去できる
– 黄ばみを落とす力が強い
– サビにも効果がある
塩素系洗剤
トイレ内の黒ずみを取り除くのにおすすめなのが「塩素系」の洗剤です。塩素は汚れを溶かして落とすことに長けているため、黒ずみ自体を根こそぎ取り除くことができます。注意すべきなのは酸性タイプと一緒に使用しないこと。人体に害のある有毒ガスが発生してしまうため、正しい使用方法をよく確認しましょう。
ドメストは次亜塩素酸ナトリウムを主成分とし、黒ずみやカビ、細菌の除去に効果的です。 ドメストは塩基性洗剤で、基剤に次亜塩素酸ナトリウムという「塩基」つまり強いアルカリを使っています。
ドメストの成分は、界面活性剤（アルキルアミンオキシド）、水酸化ナトリウム（1.4％）、次亜塩素酸塩。成分はトイレハイターとほぼ同じで除菌力に優れた洗剤ですが、水酸化ナトリウムがトイレハイターより少し多いので洗浄力はドメストの方が上です。
塩素系洗剤は、除菌効果も高いため、トイレを衛生的に保つのに役立ちます。ただし、使用時は必ず換気を行い、酸性洗剤と一緒に使わないよう注意しましょう。
塩素系洗剤のメリット
– 黒ずみやカビを効果的に除去できる
– 除菌効果が高い
– 漂白効果もある
トイレ洗剤の選び方
トイレ洗剤を選ぶ際には、以下のポイントをチェックしましょう。
1. 汚れの種類に合わせて選ぶ
トイレの汚れの種類によって、最適な洗剤が異なります。
– 尿の飛び散りなどの軽い汚れ：中性洗剤
– 尿石・水垢などの黄ばみ：酸性洗剤
– 黒ずみ・カビ：塩素系洗剤
普段のお手入れには中性洗剤を使い、定期的に酸性洗剤や塩素系洗剤でしっかり汚れを落とすという使い分けも効果的です。
2. 使いやすさで選ぶ
トイレ洗剤には、スプレータイプ、ジェルタイプ、クリームタイプ、タブレットタイプなど様々な形状があります。自分が使いやすいタイプを選びましょう。
– スプレータイプ：広範囲に使いやすい。便器内だけでなく、便座や床などにも使える
– ジェルタイプ：粘度が高く、垂直面にもしっかり密着するため、フチ裏の汚れに効果的
– クリームタイプ：研磨剤が入っているものが多く、こすって落とすタイプの汚れに効果的
– タブレットタイプ：水を流すたびに溶け出して、常に便器内を清潔に保てる
3. 香りで選ぶ
トイレは狭い空間なので、洗剤の香りは重要なポイントです。好みの香りを選ぶことで、トイレ掃除が少し楽しくなるかもしれません。
近年のトイレ洗剤は、ミントやシトラス、フローラルなど様々な香りの商品があります。 自分の好みに合った香りを選ぶと良いでしょう。また、香りの強さも商品によって異なるので、香りが強すぎると感じる場合は、マイルドな香りの商品や無香料の商品を選ぶのもおすすめです。
4. 安全性で選ぶ
特に小さなお子さんやペットがいる家庭では、安全性の高い洗剤を選ぶことが大切です。中性洗剤や植物由来の成分を使用した洗剤は、比較的安全性が高いと言えます。
また、使用時の注意点（換気が必要、手袋着用が必要など）も確認しておきましょう。特に酸性洗剤や塩素系洗剤は強力な分、取り扱いに注意が必要です。
トイレ洗剤おすすめ人気ランキングTOP10
それでは、実際におすすめのトイレ洗剤をランキング形式でご紹介します。ECサイトの売れ筋や口コミ評価をもとにランキングを作成しました。
| 順位 | 商品名 | タイプ | 価格帯 | 内容量 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 花王 トイレマジックリン 消臭・洗浄スプレー | 中性・スプレータイプ | 330円〜 | 本体350ml、詰め替え用300ml/800ml |
| 2 | ジョンソン スクラビングバブル トイレスタンプ | 中性・スタンプタイプ | 390円〜 | 本体セット（ハンドル+スタンプ6個）、詰め替え用4個入り |
| 3 | 小林製薬 液体ブルーレットおくだけ除菌EX | タンク設置型 | 270円〜 | 本体70ml、詰め替え用70ml |
| 4 | ユニリーバ ドメスト 除菌クリーナー | 塩素系・液体タイプ | 312円〜 | 500ml |
| 5 | 大日本除虫菊 サンポール | 酸性・液体タイプ | 414円〜 | 500ml、800ml |
| 6 | 小林製薬 ブルーレット スタンピー | スタンプタイプ | 290円〜 | 本体28g、詰め替え用28g×3個 |
| 7 | 小林製薬 トイレ洗浄中 | タブレットタイプ | 230円〜 | 3錠入り、6錠入り |
| 8 | 花王 トイレハイター | 塩素系・液体タイプ | 272円〜 | 500ml |
| 9 | ライオン ルックプラス まめピカ | 拭き取りタイプ | 263円〜 | 本体190ml、詰め替え用190ml |
| 10 | ライオン ルックプラス 泡ピタトイレ洗浄スプレー | 中性・泡スプレータイプ | 290円〜 | 本体300ml、詰め替え用250ml |
1位：花王 トイレマジックリン 消臭・洗浄スプレー
価格帯：330円〜
内容量：本体350ml、詰め替え用300ml/800ml
タイプ：中性、スプレータイプ
花王のトイレマジックリン 消臭・洗浄スプレーは、これ1本で便器内の”洗浄”はもちろん、「トイレの消臭」・「便器や床のふき掃除」にも使えて、「汚れ付着防止」効果もある便利なトイレクリーナーです。 シュッとスプレーするだけで、便器内をコーティングし、便汚れがつきにくくなります。
スプレータイプなので、便器のフチ裏や便座の下など、細かい部分のお掃除にも便利です。逆さにしてもスプレーできるので、便器のフチ裏もきれいにできます。
香りは、クリーンミント、エレガントローズ、シトラスミントなど複数のバリエーションがあり、好みに合わせて選べます。
メリット
– 洗浄だけでなく、消臭、汚れ付着防止と一石三鳥
– 逆さにしても使えるスプレーで使いやすい
– 中性タイプで安全性が高い
– 香りのバリエーションが豊富
デメリット
– 頑固な汚れには効果が限定的
– 内容量の割に価格がやや高め
2位：ジョンソン スクラビングバブル トイレスタンプ
価格帯：390円〜
内容量：本体セット（ハンドル+スタンプ6個）、詰め替え用4個入り
タイプ：中性、スタンプタイプ
女性が選ぶトイレ洗浄剤のリピート率第1位となったスクラビングバブル トイレスタンプは、ハンドルを押すだけで便器にスタンプを押せる新しいタイプのトイレ洗剤です。水を流すたびに洗浄成分が溶け出し、便器内を常に清潔に保つことができます。
最強抗菌、黒ズミケア、漂白など様々なタイプがあり、トイレの悩みに合わせて選べます。香りも、オーシャンシャワー、クリスピーシトラス、ホワイティーシトラスなど豊富です。
メリット
– スタンプを押すだけの簡単操作
– 水を流すたびに洗浄成分が溶け出すので常に清潔
– 長持ちするので経済的
– 香りのバリエーションが豊富
デメリット
– 本体（ハンドル）が必要
– 既に付いてしまった頑固な汚れには効果が限定的
ジョンソン スクラビングバブル トイレスタンプ|Amazon
3位：小林製薬 液体ブルーレットおくだけ除菌EX
価格帯：270円〜
内容量：本体70ml、詰め替え用70ml
タイプ：タンク設置型
女性が選ぶトイレ洗浄剤の利用率第1位となった小林製薬 液体ブルーレットおくだけは、トイレタンクに置くだけで、水を流すたびに洗浄液が便器全体に行き渡る便利な洗剤です。
自然に液が減るので容器に直接水があたらなくても使えます。 設置が簡単で、定期的な掃除の手間を軽減したい方におすすめです。
スーパーミント、パワーウォッシュ、スーパーオレンジなど様々な香りがあり、無香料タイプもあります。
メリット
– 置くだけの簡単設置
– 水を流すたびに自動で洗浄
– 約1ヶ月間効果が持続する
– 香りのバリエーションが豊富
デメリット
– 既に付いた汚れは落とせない
– タンク内部の汚れには効果がない
4位：ユニリーバ ドメスト 除菌クリーナー
価格帯：312円〜
内容量：500ml
タイプ：塩素系、液体タイプ
ドメストはトイレやキッチンなどの掃除に幅広く使える強力な除菌クリーナーです。次亜塩素酸ナトリウムを主成分とし、漂白剤および除菌剤として使用されます。トイレの場合は黒ずみやカビ、細菌を効果的に除去することができ、便器の見えない部分に潜む菌やウイルスをも除菌します。
ドメストは、サンポールと同様にやや粘度があるため、水滴のように流れ落ちることがなく、使いやすい設計となっています。 黒ずみやカビ、菌に悩んでいる方におすすめの強力洗剤です。
メリット
– 強力な除菌・漂白効果
– 黒ずみやカビを効果的に除去
– やや粘度があり使いやすい
– コスパが良い
デメリット
– 塩素系特有の強い匂いがある
– 酸性洗剤と混ぜると危険
– 使用時は換気が必要
5位：大日本除虫菊 サンポール
価格帯：414円〜
内容量：500ml、800ml
タイプ：酸性、液体タイプ
サンポールは便器（陶器）内のガンコな汚れを落とす、塩酸を使用した酸性の洗剤です。 尿石や水垢といった黄ばみの除去に非常に効果的です。
尿石は水中にもできるためトイレのそこの部分である、水溜めエリアやその付近は水で酸が薄められて綺麗に汚れが落ちません。どうしてもそこの汚れを落とすとなると、新聞紙やスポンジなどを駆使して中の水を空っぽにした状態で酸性洗剤を投入し、擦りながら落とすしか有りません。
強力な酸性洗剤なので、使用時には必ずゴム手袋を着用し、換気を行いましょう。また、塩素系洗剤と一緒に使うと有毒なガスが発生するため、絶対に混ぜないでください。
メリット
– 尿石や水垢などの頑固な黄ばみに効果的
– 長年蓄積した汚れもしっかり落とせる
– サビ落としにも使える
– コスパが良い
デメリット
– 強い酸性で取り扱いに注意が必要
– 塩素系洗剤と混ぜると危険
– 使用時はゴム手袋と換気が必要
– サラサラした液体なので流れやすい
6位：小林製薬 ブルーレット スタンピー
価格帯：290円〜
内容量：本体28g、詰め替え用28g×3個
タイプ：スタンプタイプ
小林製薬のブルーレット スタンピーは、スクラビングバブル トイレスタンプと同様に、ハンドルで便器にスタンプを押すタイプの洗剤です。水を流すたびに洗浄成分が溶け出し、常に便器内を清潔に保ちます。
約2週間持続するので、忙しい方でも便器内を清潔に保ちやすいのがメリットです。香りは、ミント、ソープ、リフレッシュレモンなど数種類あります。
メリット
– スタンプを押すだけの簡単操作
– 水を流すたびに洗浄成分が溶け出す
– 約2週間効果が持続する
– 小林製薬ならではの信頼性
デメリット
– 本体（ハンドル）が必要
– 既についた汚れには効果が限定的
7位：小林製薬 トイレ洗浄中
価格帯：230円〜
内容量：3錠入り、6錠入り
タイプ：タブレットタイプ
小林製薬のトイレ洗浄中は、便器の水たまり部分に入れるタブレットタイプの洗剤です。泡立ちながら溶けて、便器全体をキレイに洗浄します。香りは、フレッシュミントを採用しています。
1錠で約1週間効果が持続するので、週に1回の使用で便器内を清潔に保つことができます。
メリット
– 水たまり部分に入れるだけの簡単操作
– 泡立ちながら溶けて便器全体を洗浄
– 1錠で約1週間効果が持続
– コスパが良い
デメリット
– フチ裏などの汚れには効果が限定的
– 香りのバリエーションが少ない
8位：花王 トイレハイター
価格帯：272円〜
内容量：500ml
タイプ：塩素系、液体タイプ
花王の除菌洗浄トイレハイターは、ドメストと同様に次亜塩素酸ナトリウムを主成分とした塩素系の洗剤です。黒ずみやカビに効果的で、除菌力にも優れています。
花王「除菌洗浄トイレハイター」は、若干のザラザラ感は残りますが、十分落とせる汚れ落とし力を持っています。液がサラサラで流れてしまいやすいのが残念です。
使いやすさとコスパの良さから、多くの家庭で愛用されています。ただし、酸性洗剤と混ぜると危険なので注意が必要です。
メリット
– 強力な除菌・漂白効果
– 黒ずみやカビを効果的に除去
– コスパが良い
– 多くの家庭で愛用されている信頼性
デメリット
– 液がサラサラで流れやすい
– 塩素系特有の強い匂いがある
– 酸性洗剤と混ぜると危険
– 使用時は換気が必要
9位：ライオン ルックプラス まめピカ
価格帯：263円〜
内容量：本体190ml、詰め替え用190ml
タイプ：拭き取りタイプ
ライオンのルックプラス まめピカは、トイレの便座や床などの拭き掃除に特化した洗剤です。シートタイプではなく液体タイプなので、自分の好きなタオルやティッシュに染み込ませて使うことができます。
抗菌プラスタイプは、拭き取るだけで菌を99.9%除去するので、トイレを衛生的に保つことができます。
メリット
– 便座や床などの拭き掃除に最適
– 抗菌効果が高い
– 好きなタオルやティッシュで使える
– 使い勝手が良い
デメリット
– 便器内の汚れには使えない
– 内容量が少なめ
10位：ライオン ルックプラス 泡ピタトイレ洗浄スプレー
価格帯：290円〜
内容量：本体300ml、詰め替え用250ml
タイプ：中性、泡スプレータイプ
ライオンの「ルックプラス 泡ピタトイレ洗浄スプレー クールシトラスの香り」は、泡がよく密着して垂れにくいので、つけ置き洗いも効果的です。フチ裏の頑固な汚れにも最適です。
泡の密着力が高いので、垂直面にもしっかり付着し、汚れを浮かせて落とします。中性タイプなので、日常的なお手入れに最適です。
メリット
– 密着力の高い泡で汚れを効果的に落とす
– フチ裏の汚れにも効果的
– 中性タイプで安全性が高い
– 爽やかなシトラスの香り
デメリット
– 頑固な汚れには効果が限定的
– やや価格が高め
ライオン ルックプラス 泡ピタトイレ洗浄スプレー|Amazon
トイレ洗剤の使い方と注意点
トイレ洗剤を効果的に使うためのポイントと、安全に使用するための注意点をご紹介します。
効果的な使い方
1. 洗剤を選ぶ前に汚れの種類を確認する
トイレの汚れの種類（尿の飛び散り、尿石、黒ずみなど）を確認し、それに合った洗剤を選びましょう。複数の種類の汚れがある場合は、それぞれに適した洗剤を使い分けることも効果的です。
2. 定期的に掃除をする
トイレ掃除のきっかけは「汚れなどに関係なく定期的に掃除している」人が62.9％、「汚れがついたとき」50.4％、「黒ずみが出てきたとき」が27.8%という結果になっています（複数回答）。
定期的に掃除をすることで、汚れが蓄積する前に落とすことができます。週に1〜2回程度の掃除を習慣にしましょう。
3. 洗剤を使う順番を工夫する
複数の洗剤を使う場合は、まず中性洗剤で全体の汚れを落とし、その後、酸性洗剤で尿石を、塩素系洗剤で黒ずみを落とすという順番が効果的です。ただし、異なるタイプの洗剤を使う場合は、前の洗剤をしっかり洗い流してから次の洗剤を使うようにしましょう。
4. 洗剤を適量使用する
洗剤は適量を使用することが大切です。使用量が少なすぎると効果が十分に発揮されませんが、使いすぎると洗い流すのに時間がかかったり、環境への負荷が大きくなったりします。パッケージに記載されている使用量を守りましょう。
安全に使用するための注意点
1. 異なるタイプの洗剤を混ぜない
酸性洗剤と塩素系洗剤を混ぜると、有毒な塩素ガスが発生する危険があります。サンポール（酸性）とドメスト（塩素系）を混ぜることは絶対に避けましょう。異なるタイプの洗剤を使う場合は、必ず前の洗剤をしっかり洗い流してから使用してください。
「まぜるな危険」の表示がある洗剤は特に注意が必要です。
2. 保護具を着用する
特に酸性洗剤や塩素系洗剤を使用する際は、ゴム手袋を着用しましょう。強力な洗剤は皮膚への刺激が強いため、直接触れないように注意が必要です。また、洗剤が目に入らないように注意し、必要に応じて保護メガネを着用することもおすすめです。
3. 十分に換気する
トイレ掃除をする際は、窓を開けるなどして十分に換気を行いましょう。特に酸性洗剤や塩素系洗剤は、刺激の強い成分を含んでいるため、換気は非常に重要です。
4. 子どもやペットの手の届かない場所に保管する
洗剤は子どもやペットの手の届かない場所に保管しましょう。誤って飲み込んだり、皮膚や目に付着したりすると危険です。
5. 用途外使用をしない
トイレ洗剤を用途外の目的で使用することは避けましょう。例えば、サンポールをタイルや樹脂、金属・大理石等の素材の掃除に使用すると、素材を傷めたり変質させたりする可能性があります。
効果的なトイレ掃除の方法
効果的なトイレ掃除の方法をご紹介します。
日常的なお手入れ
1. 毎日の簡単なお手入れ
毎日の簡単なお手入れとして、トイレマジックリンなどの中性洗剤をスプレーし、トイレットペーパーで軽く拭き取る程度でも効果的です。特に便座や便器のフチ、床などは汚れが目立ちやすいので、こまめに拭くことで清潔を保ちやすくなります。
2. 週1〜2回の定期的な掃除
週に1〜2回程度、トイレブラシを使って便器内をしっかり掃除しましょう。中性洗剤を使い、便器全体をブラシでこすります。フチ裏や水たまり部分など、汚れがたまりやすい場所は特に念入りに掃除しましょう。
頑固な汚れへの対処法
1. 尿石（黄ばみ）の除去
便器に付いた尿石（黄ばみ）は、サンポールなどの酸性洗剤が効果的です。
– トイレの水を少なくする（水を流して水位を下げる、または水を吸い取る）
– 酸性洗剤を汚れに直接かける
– 10〜15分程度放置する
– トイレブラシでこすり、水で流す
2. 黒ずみ・カビの除去
黒ずみやカビには、ドメストやトイレハイターなどの塩素系洗剤が効果的です。
– 塩素系洗剤を汚れに直接かける
– 10〜15分程度放置する
– ブラシでこすり、水で流す
– 換気を十分に行う
3. フチ裏の汚れの除去
フチ裏の汚れには、ジェルタイプの洗剤が効果的です。ジェルは粘度が高く垂れにくいため、フチ裏にもしっかり密着します。
– ジェルタイプの洗剤をフチ裏に塗布する
– 10〜15分程度放置する
– ブラシでこすり、水で流す
予防のためのアイテム
1. タンク設置型洗剤
小林製薬の液体ブルーレットおくだけなど、タンクに設置するタイプの洗剤は、水を流すたびに洗浄成分が便器内に行き渡るため、汚れの付着を予防する効果があります。
2. スタンプタイプの洗剤
スクラビングバブル トイレスタンプやブルーレット スタンピーなど、便器にスタンプを押すタイプの洗剤も、水を流すたびに洗浄成分が溶け出すため、予防効果があります。
3. タブレットタイプの洗剤
小林製薬のトイレ洗浄中のような、水たまり部分に入れるタブレットタイプの洗剤も、汚れの予防に効果的です。
ただし、これらの予防アイテムを使用していても、定期的な掃除は必要です。予防アイテムは補助的なものと考え、定期的な掃除を怠らないようにしましょう。
トイレ洗剤に関するよくある質問
Q1. トイレ洗剤はどのくらいの頻度で使うべきですか？
トイレ掃除の頻度は、使用頻度や家族の人数などによっても異なりますが、一般的には週に1〜2回程度がおすすめです。中性洗剤を使った簡単な掃除は毎日行い、酸性洗剤や塩素系洗剤を使ったしっかりとした掃除は月に1〜2回程度行うと良いでしょう。
Q2. 酸性洗剤と塩素系洗剤の違いは何ですか？
酸性洗剤（サンポールなど）は尿石や水垢などの無機質の汚れに効果的ですが、カビや黒ずみには効果が限定的です。一方、塩素系洗剤（ドメスト、トイレハイターなど）はカビや黒ずみに効果的ですが、尿石には効果が限定的です。それぞれの汚れに合わせて使い分けることが大切です。
Q3. トイレ洗剤の使用期限はありますか？
トイレ洗剤にも使用期限があります。一般的には未開封で約3年、開封後は約1年が目安です。ただし、商品によって異なるので、パッケージに記載されている期限を確認しましょう。古くなった洗剤は効果が薄れている可能性があるので、新しいものを使用することをおすすめします。
Q4. エコフレンドリーなトイレ洗剤はありますか？
最近では、環境に配慮した成分を使用したエコフレンドリーなトイレ洗剤も増えています。植物由来の成分を使用した洗剤や、生分解性の高い界面活性剤を使用した洗剤などがあります。また、重曹やクエン酸などの自然素材を使ったお掃除方法も注目されています。
Q5. トイレ洗剤が目に入った場合はどうすればいいですか？
トイレ洗剤が目に入った場合は、すぐに流水で15分以上洗い流し、違和感が残る場合は医師の診察を受けてください。特に酸性洗剤や塩素系洗剤は刺激が強いので、十分注意しましょう。使用時はゴム手袋を着用し、必要に応じて保護メガネの着用も検討してください。
まとめ
トイレ洗剤には中性・酸性・塩素系と様々な種類があり、それぞれに適した汚れや使用方法があります。自分のトイレの状態や掃除の頻度、好みに合わせて最適な洗剤を選びましょう。
また、トイレ掃除は定期的に行うことが大切です。日頃からこまめにお手入れすることで、頑固な汚れを予防し、いつも清潔なトイレを保つことができます。
安全に使用するためには、異なるタイプの洗剤を混ぜないことや、換気を十分に行うことなど、基本的な注意点も忘れないようにしましょう。
