【2026年最新】IT導入補助金は「デジタル化・AI導入補助金2026」に変わりました|1次締切8/25・補助率・対象外になるケース完全ガイド
「IT導入補助金2026」で検索してこのページにたどり着いた方へ、最初にお伝えすべきことがあります。この補助金は2026年度から名称が「デジタル化・AI導入補助金2026」に変更されました。制度の骨格は引き継がれていますが、名称に「AI導入」が加わり、AI活用を後押しする方向に舵が切られています。
そして今、最も重要な事実がひとつあります。1次締切は2026年8月25日(火)17:00。この記事の公開時点で、残り2週間を切っています。締切は厳守で、事務局は「17:00を過ぎた場合は、いかなる理由であっても受付対応は一切いたしかねます」と明記しています。
この記事では、補助率・上限額・スケジュールといった基本情報に加えて、他の解説記事があまり触れない「対象外になるケース」を正確にまとめます。申請の準備を始めてから「うちのやりたいことは対象外だった」と気づくのが、いちばん時間を無駄にするパターンだからです。
制度名
デジタル化・AI導入補助金2026(旧:IT導入補助金)
1次締切
2026年8月25日(火)17:00(厳守)
通常枠の補助率
1/2以内(一定の賃金要件を満たす場合は2/3以内)
通常枠の補助額
1プロセス以上:5万円〜150万円未満/4プロセス以上:150万円〜450万円以下
申請枠
通常枠/インボイス枠(インボイス対応類型・電子取引類型)/セキュリティ対策推進枠/複数者連携デジタル化・AI導入枠
1. 何が変わったのか|「IT導入補助金」から「デジタル化・AI導入補助金」へ
2026年度(令和8年度)から、これまで「IT導入補助金」と呼ばれてきた制度は「デジタル化・AI導入補助金2026」という名称になりました。実施主体は引き続き中小企業基盤整備機構(中小機構)で、公式サイトのURLも変わっていません。
実務上の大きなポイントは次の2つです。
- 名称に「AI導入」が入った:AIを活用したツールの導入が制度の主眼のひとつとして明示されました。
- 枠の構成が整理された:通常枠、インボイス枠(2類型)、セキュリティ対策推進枠、複数者連携デジタル化・AI導入枠という区分になっています。
検索する際の注意点として、「IT導入補助金2026」で調べると、2025年度以前の情報を掲載したままの記事が多数ヒットします。補助率や締切は年度ごとに変わるため、必ず公式サイトの最新情報と照合してください。
2. 申請枠と補助率・補助上限額
まず、自社がどの枠に該当するかを確認しましょう。以下は通常枠の内容です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助率 | 1/2以内(一定の賃金要件を満たす事業者は2/3以内) |
| 補助額(1プロセス以上) | 5万円 〜 150万円未満 |
| 補助額(4プロセス以上) | 150万円 〜 450万円以下 |
| 対象事業者 | 中小企業・小規模事業者等 |
| 必須の対象経費 | ソフトウェア購入費、クラウド利用料(最大2年分) |
「プロセス数」とは、導入するITツールがカバーする業務プロセスの種類数です。1プロセスでも申請できますが、4プロセス以上をまとめて導入すると補助額の上限が大きく引き上がる設計になっています。
なお、補助率が2/3に引き上がる賃金要件の詳細な判定条件は公募要領で細かく定められています。自社が該当するかどうかは、必ず公募要領の原文で確認してください。
3. スケジュール|1次締切は8月25日、2次以降は未公表
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 1次締切 | 2026年8月25日(火)17:00 |
| 交付決定日 | 2026年10月7日(水)予定 |
| 事業実施期間 | 交付決定 〜 2027年3月31日(水)17:00 予定 |
| 事業実績報告期限 | 2027年3月31日(水)17:00 予定 |
公式サイトは「確定している募集回のスケジュールのみ公表」という方針で、2次締切以降の日程は本記事執筆時点で公表されていません。「今回は間に合わないから次回にしよう」と考える場合、次がいつになるかは現時点では分からない、という前提で計画を立てる必要があります。
見落としやすい点:交付決定は10月7日予定です。交付決定より前に発注・契約・支払いを済ませてしまうと補助対象外になります。「先に導入して後から申請」は通用しません。
4. 対象になるITツールの条件
補助対象となるITツールは、次の業務プロセスのうち1種類以上を含んでいる必要があります。
- 顧客対応・販売支援
- 決済・債権債務・資金回収管理
- 供給・在庫・物流
- 会計・財務・経営
- 総務・人事・給与等
- 業種特化型プロセス
ソフトウェア購入費とクラウド利用料(最大2年分)が必須の対象経費で、これに加えて機能拡張・データ連携ツール・セキュリティ・導入コンサルティング・設定作業・研修・保守サポートなどをオプションとして計上できます。
5. ここが重要|対象外になる4つのケース
ここからがこの記事の本題です。申請準備を進めてから気づくと痛いのが、以下のパターンです。
① オーダーメイド開発・受託開発(スクラッチ開発)
これが最も誤解の多いポイントです。この補助金は、あらかじめ事務局に登録されたパッケージソフトやクラウドサービスの導入を対象とする制度です。自社専用にゼロから開発するシステム(スクラッチ開発)は補助対象外とされています。
「補助金を使って、うちの業務にぴったり合ったシステムを作ってもらおう」という発想は、残念ながらこの制度では実現できません。あくまで既製のツールを導入するための制度です。
② 事務局に未登録のITツール
ITツールは、IT導入支援事業者が事務局のポータルから登録申請を行い、承認を受けたものだけが対象です。登録されていないITツールは、そもそも交付申請ができません。
つまり「良さそうなSaaSを見つけた」だけでは足りず、そのツールが公式のITツール検索に登録されているかを必ず確認する必要があります。
③ 汎用ツール単体
業務プロセスを含まない汎用的なツール単体での申請は認められていません。上記6分類のいずれかの業務プロセスをカバーしていることが条件です。
④ パソコン・ハードウェア単体
「IT導入補助金 パソコン購入」という検索が多いのですが、ハードウェア単体の購入は対象になりません。対象となるのはあくまでソフトウェア/クラウドサービスの導入であり、ハードウェアは枠や類型によって条件付きで認められる場合があるにとどまります。自社が使いたい枠でどう扱われるかは、公募要領で必ず確認してください。
6. 8月25日の1次締切、今から間に合うのか
正直にお伝えします。これから初めて準備を始める場合、1次締切に間に合わせるのはかなり厳しいと考えたほうが現実的です。理由は次のとおりです。
- gBizIDプライムの取得が必要:申請にはgBizIDプライムが必須で、発行までに一定の日数がかかります。
- IT導入支援事業者とのパートナー選定・打ち合わせが必要:申請は支援事業者と共同で行うため、相手を探す時間が要ります。
- 事業計画の作成が必要:導入効果や賃上げ計画など、書類の作成に時間がかかります。
すでにgBizIDプライムを持っていて、支援事業者との話も進んでいる、という状態であれば1次締切は狙えます。そうでなければ、2次締切以降を見据えて準備を進めるのが現実的です。ただし前述のとおり、2次以降の日程はまだ公表されていません。
7. 補助金が使えない・待てない場合の選択肢
ここまで読んで、「うちがやりたいのは既製ツールの導入ではなく、自社の業務に合わせた仕組みづくりだった」と感じた方も多いはずです。実際、中小企業の現場で起きている非効率は、既製のSaaSでは埋まらない“自社固有の手作業”に集中していることが少なくありません。
その場合、選択肢は次の3つになります。
| 選択肢 | 補助金 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 登録済みSaaSを導入する | 使える | 勤怠・会計・請求など、一般的な業務がそのまま当てはまる場合 |
| SaaSを自社向けに作り込む | 条件付き | 土台は既製で足りるが、細部を調整したい場合 |
| オーダーメイドで開発する | 使えない | 既製ツールに当てはまらない自社固有の業務を自動化したい場合 |
3つ目を選ぶ場合、かつては「数百万円の初期投資」が前提でした。しかし近年は、初期費用を抑えて月額制で小さく始められるオーダーメイド開発のサービスが登場しており、補助金を待つよりも早く着手できるケースがあります。
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8. よくある質問
Q. 「IT導入補助金2026」と「デジタル化・AI導入補助金2026」は別の制度ですか?
A. 同じ制度です。2026年度から名称が「デジタル化・AI導入補助金2026」に変更されました。旧名称で検索している方が多いため、古い情報の記事が上位に残っている点に注意してください。
Q. 個人事業主でも申請できますか?
A. 対象は「中小企業・小規模事業者等」とされており、個人事業主も対象に含まれます。ただし枠ごとに要件が定められているため、公募要領で自社の該当可否を確認してください。
Q. 交付決定の前に契約してしまいました。対象になりますか?
A. 交付決定前の発注・契約・支払いは補助対象外です。必ず交付決定を待ってから手続きを進めてください。
Q. パソコンは買えますか?
A. ハードウェア単体の購入は対象外です。ソフトウェア/クラウドサービスの導入が前提となります。
Q. 補助金はいつもらえますか?
A. 補助金は後払いです。事業を実施し、実績報告を行った後に支払われます。導入費用はいったん自社で立て替える必要があるため、資金繰りの計画が必要です。
まとめ
2026年度の「デジタル化・AI導入補助金2026」は、旧IT導入補助金の後継制度です。押さえるべき要点を整理します。
- 1次締切は2026年8月25日(火)17:00。締切後の受付は一切ありません。
- 2次以降の日程は未公表。「次回にしよう」は時期が読めないリスクを伴います。
- 通常枠の補助率は1/2以内(賃金要件を満たせば2/3以内)、補助額は5万円〜450万円。
- 交付決定前の発注・契約・支払いは対象外。
- オーダーメイド開発(スクラッチ開発)は対象外。既製の登録済みツールを導入する制度です。
補助金は「使えるなら使う」べき制度ですが、制度に自社のやりたいことを合わせにいくと本末転倒になります。まず解決したい業務課題を明確にし、それが既製ツールで解けるのか、自社専用の仕組みが要るのかを見極めたうえで、補助金の可否を判断するのが正しい順序です。
※本記事は2026年8月12日時点の公開情報をもとに作成しています。補助率・締切・要件は変更される場合があります。申請前に必ずデジタル化・AI導入補助金2026 公式サイトおよび公募要領の最新版をご確認ください。

